【我慢しないで】休養のための退職なら給付金を最大28ヶ月もらえる!?その仕組みと方法を徹底解説

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こんにちは。働きながらも心身の不調を感じている方、多いのではないでしょうか?

突然ですが、「会社辞めようかな」と悩んだ時に思い浮かべることありませんか?

  • 転職活動が不安
  • 生活が困窮する
  • 家族を不安にさせる
  • 同僚や関係者に迷惑がかかる
  • 辞める決意をしても普通は「自己都合」での退職だと失業保険からは3ヶ月分の給付しか受け取れません。(収入が入らない期間もあります)

    しかし公的機関の「ある制度」を組み合わせることで「最大で28ヶ月給付」でき、ゆっくり休養できる方法をお伝えします。

    日々の生活や仕事の中で、ストレスや疲れを感じることは誰しもあります。

    私自身も、過去に仕事の中での人間関係や環境によるストレスを経験し、残業も多い職場でした。

    その結果、体調に変化を感じ、通勤電車から職場までの往復もつらかったこともあり医師に相談しにいきました。

    何回か通い医師から傷病手当金について教えてもらい、ネットでいろんな情報を探して自分でどうにか手続きして、傷病手当金を1年受給、そして失業保険を3ヶ月受給していました。

    この制度には本当に救われて、1年と少しゆっくりと休めていまは”元気”に暮らせています。

    通常の自己都合(自分で退職を選択した場合)で退職した場合は待機期間7日間+2ヶ月後に失業保険が受給できますが、たった3ヶ月しか支給されません。

    お金の心配が無かったことがこれほどまでに心強いとは、と心からありがたく思いました。

    そこで、本記事では傷病手当金と失業保険を「正しく、かしこく」受給するための方法を徹底解説いたします。

    そもそも傷病手当金と失業保険を最大28ヶ月もらえるってホント?

    そもそも傷病手当金と失業保険を最大28ヶ月もらえるってホント?

    ホントです。

    28ヶ月というと2年4ヶ月です。かなり長期間ですが、時間をかけてゆっくり休職するという前提条件のもと、この期間認定されると、まるまる給付金を受け取り続けることが可能です。

    まず、簡単に傷病手当金と失業保険の基本情報をまとめてみました

    [傷病手当金]とは?

    傷病手当金を詳しく解説していきます。

  • 健康保険の『傷病手当金』
  • 最大18ヶ月受給可能(期間内に医師の判断で就業OKが出たら支給は終了)
  • 退職前12ヶ月の給与平均の約65%
  • もらえる金額は標準報酬月額をもとに計算されます。

    [標準報酬月額とは]

    標準報酬月額とは?

    標準報酬月額・標準賞与額は、健康保険や厚生年金保険の計算のための基準となる金額です。これは、被保険者がもらう給料や賞与を基に設定されます。具体的には、健康保険の標準報酬月額は5万8千円から139万円の間で50の等級)に分けられています。また、特定の条件下で、この上限金額は変更されることもあります。どのように届くかですが、毎年誕生月にハガキで届くようになっています。
    また、報酬の範囲としては、基本給だけでなく、役付手当や勤務地手当、家族や通勤、住宅の手当など、事業所から支給されるさまざまな手当が含まれます。さらに、年に4回以上支給される賞与もこの範囲に入ります。

    いくらもらえるのかシミュレーションしてみました。

    パターン1
    年齢:31歳
    最大もらえる期間:1年6ヶ月間(18ヶ月)
    月額報酬金額:36万円
    合計金額:364万円(月額約20万円前後
    パターン2
    年齢:31歳
    最大もらえる期間:1年6ヶ月間(18ヶ月)
    月額報酬金額:50万円
    もらえる金額:607万円(月額約33万円前後
    ※算出された数字(額)は協会けんぽから支給される傷病手当金の額を保証するものではありません。
    あくまでも参考としてください。

    [失業保険]とは?

    失業保険や失業手当などと言われますが正式名称は「雇用保険」といいます。本記事ではなじみやすい言い方で「失業保険」で解説していきます。

  • 雇用保険の『失業給付』
  • 最大10ヶ月(45歳以上は12ヶ月)受給可能
  • 通常は3ヶ月程度だが、就労困難者の場合は最大で10ヶ月(45歳以上65歳未満は12ヶ月)もらえる
  • 退職前6ヶ月の給与平均の約50〜80%(上限金額あり)
  • 傷病手当金失業保険は同時受給できず、失業保険は「体調不良により働けない人」はもらえません。そのため、順番としては【傷病手当金を受給→働けるまでに回復→失業保険を受給しながら求職】となります。

    もらえる金額は基本手当をもとに計算されます。

    [基本手当とは]

    基本手当は、失業している人が生活を安定させながら、仕事を探しやすくするための支援金(上限金額があり、年齢により異なりますが6,945円〜7,294円の範囲)です。仕事を探している意志と能力があるのに、なかなか就職できない時に、以前の仕事で保険に加入していた人に支給されます。

    失業保険でもらえる金額をシミュレーション

    パターン1
    年齢:31歳
    離職前6ヶ月間の賃金総額:180万円
    最大もらえる期間:約10ヶ月間(最大300日)
    基本手当:6,036円
    合計金額:181万円(月額約18万円前後
    パターン2
    年齢:31歳
    離職前6ヶ月間の賃金総額:300万円
    最大もらえる期間:約10ヶ月間(最大300日)
    基本手当:7,715円
    合計金額:231万円(月額約23万円前後
    ※算出された数字(額)はハローワークから支給される基本手当の額を保証するものではありません。
    あくまでも参考としてください。

    2024年1月に受給がスタートと仮定してまとめると下記のようなイメージです!

    失業保険と傷病手当金の受給金額シミュレーション

    傷病手当金と失業保険を適切な期間受け取るための具体的方法

    傷病手当金と失業保険を適切な期間受け取るための具体的方法
    傷病手当金と失業保険を受給するための方法について説明していきます。

    [絶対条件]

    まず、絶対条件として、下記を満たしている必要があります。

  • 社会保険に連続して1年以上加入していること(国民健康保険は対象外)
  • 退職してからでは遅いこともあるため、在職中から準備を始める(退職1ヵ月以上前から)
  • また、公務員の方は失業保険が受給できないため、傷病手当金のみの申請が可能です。

    [退職前にすること]

    傷病手当金を受給するためには在職中に「体調により休業が必要と判断される」など条件を満たしていなければなりません。そのために、退職する前に必ず下記の各項目を実施してください。

    • 013日以上連続で会社を休む
      在職中に、必ず3日以上連続で「体調不良」を理由に会社を休まなければ傷病手当金の申請が通りません。この「3日以上」には土日祝も含みますので、土曜日から月曜日、金曜日から日曜日、という休み方でも良いですし、祝日と土日の三連休を充てても大丈夫です。また、欠勤だけでなく有給でもOKです。
    • 02連休の初日に心療内科へ行き診断書をもらう
      上述の「3日以上の休み」の初日に、専門の機関へ行って診断書を出してもらいましょう。なぜ初日かというと「体調の変化で専門の機関へ行き、その後数日出社できなかった」という事実を作るためです。ここ最近は全国どこからでもオンライン(自宅でスマホでも可能)で探せますので「このキーワードを参考に」検索してみましょう。

      なお、「職場でのストレスが原因」という判断されると「傷病手当金」ではなく「労災」になってしまい厄介なので、原因は「不詳」が望ましいです。もし、診察の結果診断書を出してもらえなければ、別の専門の機関でリトライしてみてください。

    • 03退職を打診し、退職届を出す
      職場で退職したいと申し出て、退職日程を相談し、退職届を提出します。どんな状況であれ、お給料をもらった以上はお世話になった職場でもあるので丁寧に対応しましょう。体調不良による退職が理由であれば逆に心配してくれる会社がほとんどです。状況が回復すれば復職したい意志があれば休職制度も活用できるのであれば人事への相談や就業規則もみてみてください。

    [退職日の絶対条件]

    いざ退職することになった際に、1点絶対に守らなければならないことがあります。

    退職日には絶対に出勤しないこと!

    「体調不良により出勤が困難な状態」でなければ傷病手当金が認められない確率が高いため、最終日に出勤できる状態では認められません。退職日は必ず休んでください。荷物を取りに行くのもダメです。

    退職日が土日祝日など休日であれば、その前の金曜日まで出社して問題ありません。また現時点では有給休暇(退職時によくやるパターンで有休消化)も対象となります。

    [傷病手当金]の申請方法

    傷病手当金の申請手続きの流れを7ステップで解説します。

    • 01健康保険の手続き
      国民健康保険に切り替えるか、そのまま任意継続(そのまま社会保険料を支払い続ける)するかの手続きを2週間以内におこないます。私は任意継続だと月々の支払いが大きかったので国保に切り替えました
    • 02国民年金の免除申請
      体調不良により就労できず傷病手当金を受給する場合は国民年金が免除される可能性があります。自治体の役所で確認してみてください。
    • 03傷病手当金の申請書を入手
      ほとんどの方が「協会けんぽ」の社会保険に加入している前提での話ですが、申請書を入手します。「協会けんぽ」以外の場合は「けんぽれん健保組合」で検索して自分の健康保険を探すか、自分が入っていた健康保険に問い合わせて申請書を入手してください。もしわからなければ人事へ確認すると書類一式を用意している会社もあります。
    • 04申請書に必要事項を記入する
      申請書には、自分で記入するもの、専門の機関が記入するもの、会社が記入するものがあります。まずは記入例を参考に自分で記入できるものから作成していきます。
    • 05専門の機関へ行き「記入欄」を書いてもらう
      退職後1週間以内に再度専門の機関へ行き診察を受け、申請書の「医師記入欄」の記入を依頼します。同時に1ヵ月以内の予約を取るといいでしょう。傷病手当金は毎月申請書を提出する必要があるため、以降1ヵ月ごと(もしくは医師に指示された周期)に受診して体調不良を改善する意志があることを示さなければなりません。
    • 06勤めていた会社に「事業主記入欄」を書いてもらう
      申請書の「事業主記入欄」を退職した会社に送り、記入して送り返してもらってください。返信用の封筒と切手を忘れずに同封するのがマナーです。
    • 07申請書送付→審査待ち
      全ての申請書が揃ったら、加入している保険組合に送付します。1ヶ月-2ヶ月ほどで、支給決定通知書か不支給決定通知書が送られてきます。パンデミックなどで申請が殺到してしまうと事務処理などで遅れてしまう場合も考えられるので生活費は3ヶ月ほど貯金があると安心です。

    [失業保険]の申請方法

    続いて、失業保険の申請方法を4ステップで解説します。①だけは傷病手当金の受給が決まったらすぐに実施してください。②以降は傷病手当金から失業保険に切り替えるタイミングで実施します。

    • 01失業保険の受給期間延長申請
      失業保険は退職後1年を過ぎるともらえなくなるため、先に受給期間延長申請をしておきます。退職後32日(約1ヶ月後)以降に、ハローワークで「体調不良のため、失業保険の受給期間延長申請をしたい」と申し出ましょう。
    • 02失業保険の申請に必要な書類をもらう
      体調がよくなり働ける状態になったら、ハローワークへ行き「傷病証明書」と「就労可能意見書」をもらってきてください。「傷病手当金を止め、失業保険に移行したい」という旨を伝えれば案内してくれます。
    • 03専門の機関へ行き、書類の記入を依頼する
      心療内科へ行き、医師に「傷病証明書」と「就労可能意見書」の記入を依頼します。個人の判断はせず必ず相談するようにしましょう。あなたが「もうよくなった!働ける!」と自分で思っていても、医師が「まだダメです」と言えば、時期尚早です。
    • 04ハローワークで失業保険受給延長申請を解除
      専門の機関からお墨付きをもらえたら、再びハローワークへ行き、働けるようになったため失業保険の受給を希望すると伝えてください。事前に電話して必要書類や印鑑などの持ち物を問い合わせておくとスムーズです。この際に「就職困難者に該当する」と必ず伝えるようにしましょう。これにより、失業保険の受給が決定します。

    その後は、月に1回以上ハローワークへ行き求職活動をおこなう。就職が決まったらハローワークに報告すると、再就職手当がもらえることもありますし、新たなチャレンジとして職業訓練校に通う(失業保険を受給しながら学べる)ことも可能です。

    もう我慢しないで!辛かったらゆっくり休んで再出発

    もう我慢しないで!辛かったらゆっくり休んで再出発

    仕事のストレスは気付かないうちに積もりに積もっていき、やがて心身を蝕むほど大きくなります。休職や退職をせず我慢して働き続けている人は少なくありません。

    「我慢できるから、我慢する」というのは、大変危険です。いずれ我慢ができなくなったときには、もう手遅れなのです。心も体も壊れてしまっては元には戻せません。まだ元に戻せるうちに、しっかり休養して、休めてあげることが大切です。

    それでも、お金が心配だから仕事を辞めるわけにはいかない……という方もいることでしょう。何度もいいますが、自己都合で退職した場合は待機期間もあり、たった3ヶ月しか支給されないです。そんな方のために、2年4ヶ月(45歳以上の方は2年半)もの長期に渡り傷病手当金と失業保険が得られる制度が整っているのです。

    時間があれば、心身ともに十分に休ませることができます。しっかりと休み、そしてまた再出発すればいい。お金の心配がないだけで、グッと気持ちも軽くなるはずです。

    ぜひ、この制度を上手に活用して、我慢せずにストレスから解き放たれましょう。

    もっと詳しく知りたい!流れは分かったけど不安がある……という方へ

    もっと詳しく知りたい!流れは分かったけど不安がある……という方へ

    傷病手当金と失業保険を最大で28ヶ月もらう方法について解説しましたが、私の場合実際自分で申請したらかなり時間とられました。ただでさえ体調悪いのに大変だったなと思います…

    「もっと詳しく知りたいな」「自分でちゃんと申請できるか不安」「なんかめんどくさそう……」という方のために、全国で受講できる無料のオンラインセミナーをご用意しました。

    オンラインで全国どこでも受けられて丁寧な解説をご覧いただけますので、より詳しく給付金について理解できるはずです。

    一度不支給の決定がされると、その後の変更は困難です。だからこそ、申請書を提出する前の段階が重要となります。

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    ※2023年9月現在の情報です。

    ※傷病手当金・失業保険の支給条件や支給額は予告なく変更となる場合もございます。各組合、ハローワークへお問合せください。

    ※不正受給は法律により罰則がございますので絶対にしないでください。

  • 協会けんぽ
  • https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/sb3040/r139/

  • 雇用保険手続きのご案内:
  • https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_guide.html

  • [記事監修]
  • 涌井社会保険労務士事務所代表 涌井好文

    ※個人の感想であり結果を保証するものではありません。

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